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童友社の1/100　零戦52型の新キットが2011年10月にホビーショーで発表されました。52型はマルサンが開発した金型を使用したキットが出ていましたが、形状の問題が多いものでした。新しいキットは新鮮味には欠けますが、歓迎されると思います。形状はとても良くできています。部分的にリベットの入った美しい彫刻に好感が持てます。カウリングの銃口の部分がスライド金型で表現していますがちょっと穴が大きいように思います。そのまま組むとキャノピーの幅が小さく(胴体の幅が大きい？）段差ができますので、キャノピーから前の胴体、カウリングを削りました。この部分は金型を修正して幅を広げたようで、厚さの1/4程度だけ広がっているだけですから修正は簡単です。

岩本機は零戦52型としては最も派手なﾏｰｷﾝｸﾞの機体です。

キャノピーの前、上面もスライド型によりオーバーハングと機銃口をきれいに抜いています。キャノピーには窓枠の彫刻はないようです。

カウリングの上部空気取入口は左右に抜く関係で、あまり良い形状になっていないので、削って修正しました。

垂直尾翼の付根に左右の分割線があり、段差ができます。どう処理しようかと迷いましたが。結局、接着後削って塗装しました。胴体の接着面や、主翼の上下面の接着面の修整もしましたので、やはりタッチアップが必要です。中島で製造した機体のようなのですが、グンゼの三菱海軍機色がそのまま使えました。面相筆で少しずつ塗ってあります。仕上げに、艶をそろえるために艶消しを吹いてあります。

組立は、脚の取り付けが硬いのは、塗装の膜が厚いためだと思います。ナイフで軽く塗膜をはぎ取りましたが、やりすぎると、固定が不安定になります。接着部分で脚の角度が決まるようになっているので細心の注意が必要です。
プロペラの形状は良くできていますが、モーターを入れない限りは接着するようになるのはどうでしょうか。やはり回転できるようにしてほしいものです。

機銃、ピトー管とも太すぎますが、そのまま作りました。計器板を追加、シートを修正しシートベルトを塗装仕上げしましたが、殆ど見えません。

(C)2011　lilliputy

以下はホビーショーでの発表時のものです。