タミヤから発売された1/100スケールのF-104は人気のある機種ですが、残念ながら、形状は良くありません。デカールは日本の航空自衛隊、西ドイツの迷彩塗装の指定になっています。キットはＢＥＮ、ドイツレベル、ロスコフなどでへもＯＥＭ供給されました。
キットの形状の主な問題点を列記すると　�@胴体の断面形状の幅が広すぎる。�A前項に伴いキャノピーの後部の断面形が太すぎ�B後部胴体の断面形も横に楕円形になっている。�C空気取り入れ口から胴体に溶け込みが良くない。�Dキャノピーの寸法が大きすぎ、そのしわ寄せでレドームが小さくなってしまっている。�E主翼の燃料タンクは細すぎる。

(C)2005　lilliputy

後部胴体の修正を3種類検討してみました。1案、2案は対処療法です。3案は、胴体全体の断面を処理する方法です。

1案　パテを盛って修正スピードブレーキのあたりで断面が真円に近づけるように、平面型を削ってみました。パテの厚塗りは長期の安定性を考えるとあまりお勧めできません。

2案　パテの厚塗りを避けるため、後部胴体を斜めに切り取り、１．２ｍｍのプラ板を挟んで接着しました。パテは使わなくて済みます。

3案　エアブレーキの前で前後に切断し、胴体左右の接着面を削って胴体断面を修正した。胴体幅は全体的に広過ぎるので、レドームを切り取って、胴体全体の接着面も削リます。勿論キットのキャノピーは使えなくなりますので、塩ビで絞ることになります。