(C)2013 lilliputy

ＡＨＭから出ていたノースアメリカンＰ−５１Ｄは箱の表示が１／８７になっていますが実際はほぼ１／１００スケールです。キットは戦中のマーキングのものと戦後のレーサー「ミスアメリカ」の２種が違う箱で出ていました。キットの全幅は１1２ｍｍ、全長１００ｍｍ程度で実機は１１．３ｍですから、ほぼ1/100です。日本にはキットとしては、代理店が決まっていなかったためかほとんど輸入されなかったようです。ＡＨＭとCOXの完成品はこのキットを組み立てたものでしたが、どちらも日本には殆ど輸入されていなかったようです。
キットはスジボリは凸ですがおとなしい仕上げです。このシリーズの他のキット同様、動翼が別パーツになっていて、プラスチックの弾性を活かして、動翼をはめ込むようになっています。全体の形状は機首からキャノピーにかけ太り気味ですが、1/100スケールのキットとしては酷いとは言えないと思います。ミスアメリカの方はキャノピーの形状が実機と異なっているのが残念です。タイヤのハブは彫刻がなく、童友社のものに比べると見劣りがします。

それなりにまとまっていますが、機首が太すぎるようです。そのためかキャノピーまで幅が広くなってしまっています。機首が太いうえに　「HEAT WAVE」　のデカールはさらに大きくなっています。やりすぎでしょう。