(C)2013 lilliputy

ＡＨＭから発売されていた零戦52型は箱の表示が１／８７になっていますが実際はほぼ１／１００スケールです。キットの全幅は１10ｍｍ程度で実機は１１ｍですから、間違いなく1/100です。日本にはキットとしては、代理店が決まっていなかったためかほとんど輸入されなかったようです。COXの完成品はこのキットを組み立てたものでした。こちらの方は輸入されていました。完成品のプラモデルの販売はあまり無かった頃のもので、価格的に高かったためにあまり人気はなかったようです。
キットの方はスジボリは凸ですがおとなしい仕上げです。このシリーズの他のキット同様、動翼が別パーツになっていて、プラスチックの弾性を活かして、動翼をはめ込むようになっています。そのためにスライド金型を使った凝ったつくりですが、翼が厚ぼったくなってしまったのは欠点です。完成品を販売するためか、折れやすいプロペラは２セット入っています。キャノピーは３つに分かれていて、第２風防は可動できますが、コクピットは座席と一体成型のパーツ１つです。カウリングと一体のエンジンはシリンダーが６つという変なエンジンです。増槽はやや小さすぎるのが気になります。